「SNSを使ってPRしたいけど、何を発信すればいいのか分からない」「予算は確保しているのに、活かせる企画が浮かばない」──そんな地方自治体が全国に増えています。
愛媛の離島『高井神島』で始まった「マンガ島」のプロジェクトでは、LocaLink所属インフルエンサーの『はれ』が町づくりの“企画立案”から“発信設計”までを一貫してプロデュース。アカウント開設からわずか1ヶ月たらずでフォロワーが1,000人未満→13,000人超に急成長し、人口規模を超えた集客と町のにぎわいを実現しました。
なぜ地域ディレクション型SNS運用が必要なのか?
地方自治体において「SNS活用」はもはや当たり前の取り組みになりました。
しかし多くの現場では、
- 投稿は続けているが、効果が見えにくい
- コンテンツのネタが尽きている
- 地域資源をうまく打ち出せていない
といった声が上がっています。
実際、年間予算は確保しているものの、具体的な活用企画が出てこないために執行できないまま終わる、というケースも少なくありません。
その背景にあるのは、「何を伝えるか」という本質的な問いが置き去りにされたまま、「とにかく発信すれば良い」という手段先行のアプローチに頼ってしまっている現状です。
SNSはあくまで手段であり、本当に必要なのは、町全体を俯瞰し、地域資源をストーリーに変換し、それを持続可能な文脈として発信に落とし込める“地域ディレクション型SNS運用”の力です。
離島で起きた変化──フォロワー13倍、観光団体が訪れる島へ
2023年10月、人口11人の愛媛県の離島「高井神島」で、町の観光振興を目的としたInstagramアカウントが立ち上がりました。
立ち上げ当初、フォロワー数は1,000人にも満たない状態。
しかし、LocaLinkインフルエンサーの「はれ」が地域と共に「何を発信すべきか」「誰にどのように届くべきか」をゼロから考え直し、島全体を『物語化』する構想を設計したところ、アカウントは急速に成長します。
特に話題を呼んだのは、「島に広がる漫画アート」を紹介した動画リール。
これをきっかけに1か月後にはフォロワーが1.3万人を超え、地元関係者も
「こんなに多くの人が関心を持ってくれるとは思わなかった」と驚きを隠せません。
現在では、フォロワー数は1.8万人、毎週土日になると観光客の団体が島を訪れるようになり、以前は全く集客がうまくいかなかった体験型施設には1イベントあたり最大15組以上の親子連れが集まるなど、人口規模を超えた成果が生まれています。
まとめ
「SNSは分かる。でも、何を発信すべきか分からない」。そんな悩みを抱える地方自治体の予算が、活かされないまま眠っていませんか。今必要なのは、SNSの“その先”を見据えた提案力と構想力。町の物語をゼロから描き、共感を集める発信に変換する「地域ディレクション型SNS運用」によって、小さな島からでも、町は生まれ変わることができます。
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