四国のとあるパン屋が、Instagramで年商約4,000万円→約8,800万円になるまでにやったこと

目次

はじめに

「いい商品を作っているのに、なかなか新規のお客さんが来ない。」

「SNSで毎日投稿しているのに、売上がまったく変わらない。」

「Instagramのフォロワーは増えてきた。でも、お客さんが増えた気がしない。」

地方で店舗を運営していると、こうした悩みに直面する場面は少なくありません。

本記事では、四国地方でパン屋を営むとある店舗が、LocaLinkのInstagram支援を通じて年商約4,000万円から約8,800万円へと2倍以上の成長を実現した事例をご紹介します。

支援開始は2025年1月半ば。わずか1年で売上が約3,500万円増加したこの事例から、地方店舗がInstagramで集客を成功させるための具体的な取り組みを解説します。

今回の事例店舗について

今回ご紹介するのは、四国地方にある小さなパン屋です。

素材へのこだわりと丁寧な製法が口コミを生み、常連客もしっかりついていました。
でも、売上はなかなか動かない。

理由はシンプルです。「知っている人しか来ていない」からです。品質には自信がある。来てもらえれば必ず気に入ってもらえる。しかし、そもそも来てもらえない状態でした。

「実力はある。しかし、届いていない。」

これは、地方で丁寧にものづくりをしている事業者が共通して抱えるジレンマです。

導入前の売上状況

支援開始前、この店舗の月間売上は約300〜500万円台での推移が続いており、2年間を通じて大きな成長には至っていない状態でした。

年間で見ると約4,000万円台の売上が続き、前年からわずかに増加する年もあったものの、月間では伸び悩みを感じる水準が続いていました。特に閑散期には売上が約250〜300万円台まで落ち込む月もあり、波のある経営状態が課題でした。

Instagramへの継続的な投稿は行っていたものの、発信が売上の成長につながっている実感が持てない状況が続いていました。

導入前の課題

この店舗はすでにInstagramに商品写真を投稿し、ハッシュタグを設定しながら継続的に運用を続けていました。しかし、フォロワーはなかなか増えず、投稿へのリアクションも限定的で、来店につながっている実感が持てない状況が続いていました。写真のクオリティを上げたり、ハッシュタグを見直したりと改善を試みるものの、何が正解かわからないまま時間と労力を費やしている状態でした。

こうした状況に陥る原因は、大きく2つに分類されます。

課題① バラバラな「点」の施策になっている

多くの店舗オーナーが最初に陥るのが、この状態です。

  • Instagramに商品写真を投稿する
  • 知人のインフルエンサーに1回だけPRをお願いする
  • 新聞の折り込みチラシを配布する

こうした施策を思いついた順に試しているものの、それぞれが独立していてつながっていない状態です。インフルエンサーの投稿でお店を知ったユーザーがプロフィールを見に来ても、「来店したくなる情報」が整っていなければそのまま離脱してしまいます。チラシを見て気になったとしても、Instagramを確認した段階で「情報が少ない」と感じれば来店には至りません。認知はできているのに、来店につながらない。その原因は施策の量ではなく、施策と施策の間の「つなぎ」が設計されていないことにあります。

課題② 集客業務への忙殺で本業が後回しになっている

SNS運用は、継続するほど作業量が増えていきます。

  • 毎日の投稿内容を考える
  • 写真を撮影・編集する
  • ハッシュタグを選定する
  • コメントやDMに返信する
  • 効果を確認して改善策を考える

これらの作業に時間の大半を使ってしまい、本来注力すべきパンの品質向上や接客の改善に手が回らなくなります。集客に追われてサービスが磨かれなければ、来店したお客様がリピーターになりにくくなり、また新規集客に頼らざるを得なくなるという悪循環に陥りやすい構造です。

課題の本質:「認知」と「来店」の間にある溝

LocaLinkが状況を分析する際に最初に確認したのは、投稿の内容やデザインではありませんでした。確認したのは「お客様が『知る』から『来店する』までの導線が正しく設計されているかどうか」です。

多くの店舗が陥る失敗パターンとして、「認知」から「来店」へ間のステップを飛ばして直接つなごうとしてしまうケースがあります。しかし、お店のことを知ったからといって、すぐに来店するわけではありません。認知と来店の間には、必ず埋めなければならない2つのステップが存在します。

Step1|教育

「なんとなく知っている」から「自分に必要なお店だ」という認識に変えるプロセスです。プロフィールやハイライトでお店の世界観・強みをしっかり伝え、「行ってみたい」という欲求を育てます。ここが整っていないと、どれだけ認知を広げても来店につながりません。

Step2|検討

「行きたいけど、本当に大丈夫だろうか?」という不安を取り除くプロセスです。価格・雰囲気・品質への疑問を解消し、「ここなら安心だ」という信頼を形成します。実績投稿やお客様の口コミの可視化が、このフェーズで重要な役割を果たします。

この店舗にはこの2つのステップの設計が不十分でした。投稿を見て興味を持ったユーザーがプロフィールを訪れても、来店を後押しする情報が整っていないため離脱してしまう。これがInstagramの発信が売上に結びつかなかった根本的な原因です。

LocaLinkが実施した5つの施策

LocaLinkがこの店舗に対して行ったのは、Instagramを「バラバラな点の投稿」から「認知→教育→検討→行動をつなぐ一本の導線」として設計し直すことでした。支援開始は2025年1月半ば。以下の5つの施策を順番に実施しました。

施策① プロフィール設計

Instagramのプロフィールは、投稿を見て興味を持ったユーザーが必ず訪れる「玄関」にあたります。ここで来店すべき理由が伝わらなければ、せっかく生まれた興味が購買意欲に変わりません。プロフィールを、以下の情報が一目で伝わる設計に刷新しました。

  • 何を売っているお店か
  • どんな素材・製法へのこだわりがあるか
  • なぜこのお店に来るべきか

地味に見えて、実は最も費用対効果の高い施策のひとつです。プロフィールを整えるだけで、既存の投稿から生まれていた潜在的な関心を来店意欲に転換できるようになります。

施策② ハイライト整備

ハイライトはInstagramのプロフィール画面に常設できるコンテンツで、新規ユーザーが「このお店はどんなところ?」と確認する場所です。ここが整理されていないとユーザーは「情報が少ない」と感じてそのまま離脱します。以下のカテゴリで整理しました。

  • メニュー・価格帯
  • お店の雰囲気・内装
  • 素材・製法へのこだわり
  • お客様の声・口コミ

特に効果的なのが「お客様の声」のハイライトです。お店自身の発信より、すでに来店したお客様のリアルな感想の方が信頼性は格段に高くなります。第三者の声を可視化することで、初めて来店するお客様の心理的ハードルを下げることができます。

施策③ 投稿作成

プロフィールとハイライトという「受け皿」を整えた上で、投稿の設計を行いました。商品写真を並べるだけでなく、各投稿に明確な役割を持たせることが重要です。以下の3種類の投稿を計画的に組み合わせて発信しました。

  • ベネフィット訴求投稿:「このパンを食べてみたい」という購買意欲を引き出す
  • 教育コンテンツ:素材や製法のこだわりを伝え、お店への興味を深める
  • 実績投稿:お客様の声や来店シーンを共有し、信頼感と安心感を醸成する

LocaLinkが最も重視したのが「誰に届けるか」という視点です。全国に10万回再生される投稿より、地元の見込み客5,000人に届く投稿の方が来店につながります。リーチ数の多さではなく、来店可能性のある地元ユーザーに確実に届いているかどうかを最優先に設計しました。

施策④ ストーリーズ運用

投稿が「認知・教育」のための中長期コンテンツであるのに対し、ストーリーズは「来店の後押しとリピーター定着」のためのリアルタイムコンテンツです。以下のコンテンツを継続的に発信しました。

  • その日の新作・おすすめパンの情報
  • 期間限定キャンペーンのお知らせ
  • 来店したお客様の声やリアクション

こうした即時性の高い情報を定期的に届けることで、「今週末に行ってみよう」という来店意思決定を促します。また、一度来店してフォローしてくれたお客様に継続的に接触することで、再来店頻度を高め、LTV(顧客生涯価値)の最大化にもつながります。

施策⑤ インフルエンサーPR × コラボクーポン企画

集客の受け皿となる基盤を整えた上で、認知拡大の起爆剤として実施したのがLocaLink所属インフルエンサーによるPRです。LocaLinkには全国80地域に所属するインフルエンサーが在籍しており、各エリアの地元住民から強い信頼を得ています。インフルエンサーが実際に来店し、店舗の雰囲気やパンの魅力をリアルに伝える動画コンテンツは、フォロワーにとって「知人からのおすすめ」に近い感覚で受け取られます。

1回目のPR(2025年1月)

支援開始と同時期に、LocaLink所属のインフルエンサーがこの店舗を紹介する動画を投稿しました。投稿後すぐに地域のユーザーへ広く届き、約1,000フォロワー増を記録。フォロワー数の増加により投稿・ストーリーズが届く母数が拡大し、翌月の売上は前年同月比で約2倍(月間約800万円台)を達成しました。

2回目のPR+コラボクーポン企画(2025年5月)

1回目から約3ヶ月半後、さらなる認知拡大と来店促進を目的に2回目のPRを実施しました。今回は動画投稿に加え、以下のコラボクーポン企画を同時展開しました。

「インフルエンサーの動画を見てきた」と伝えるだけで、平日10%OFF・土日祝5%OFFが適用される来店特典

この施策のポイントは、「来店のハードルを下げる」と同時に「動画を視聴するインセンティブを生む」という二重の効果にあります。

割引を受けたいユーザーが動画を視聴する

動画を見たユーザーが来店したくなる

来店時に「動画を見てきた」と伝えることで割引が適用される

2回目のPRでも約1,000フォロワー増を達成。その月の売上も約800万円台を記録し、以降も高水準が続きました。

支援後の売上結果

年商 約4,000万円台 → 約8,800万円台 

昨年比 約+3,500万円・成長率 約60%

支援開始後、売上の変化は顕著に現れ始めました。1回目のインフルエンサーPRが投稿された翌月には月間売上が約800万円台に達し、前年同月比でおよそ2倍を記録しました。

その後も成長は継続し、支援期間を通じて毎月前年同月比40〜80%台の伸びが続きました。月間売上はそれまでの約300〜500万円台から約600〜800万円台へと定着。2回目のPR施策を実施した月には再び約800万円台の高水準を記録するなど、PRのたびに新たな認知拡大の波が生まれました。

年間で見ると、支援前の約4,000万円台から約8,800万円台へと成長。約3,500万円の増加は、一時的なバズではなく、集客導線を設計し直したことによる構造的な成果です。また、かつては閑散期に約250〜300万円台まで落ち込んでいた売上が、支援後は最も低い月でも約600万円台を維持するなど、売上の安定という点でも大きな改善が見られました。

成果が出た理由:「受け皿を整えてから、火をつけた」

なぜこれほどの変化が生まれたのか。その理由は、施策を実施する順番にあります。支援前は投稿を続けているものの、導線に穴がある状態でした。投稿を見て興味を持ったユーザーがプロフィールを訪れても、来店を後押しする情報が整っていないため離脱してしまう。せっかく生まれた関心が、来店につながる前にこぼれ落ちていたのです。

LocaLinkがまず行ったのは、この「穴を塞ぐ」作業です。

施策役割
プロフィール設計興味を「行きたい」という意欲に変換する
ハイライト整備「本当に大丈夫か?」という不安を解消する
投稿作成地元の見込み客に継続的にリーチする
ストーリーズ運用来店を後押しし、リピーターとの接点を維持する

この受け皿が完成した状態で、インフルエンサーPRという「火」をつけました。受け皿のない状態でPRを実施しても離脱が続きますが、受け皿が整っている状態でPRを打つと以下の流れが機能します。

1.インフルエンサーの動画でお店を知る
2.プロフィールを確認し「行ってみたい」と感じる
3.ハイライトで不安が解消される
4.ストーリーズで背中を押されて来店を決断する

施策を「順番通りに」「つながりを持たせて」実施することが、結果を出すための最大のポイントです。

この事例から学べる3つのこと

① 「発信すること」と「届けること」は別の課題

投稿を続けているにもかかわらず売上が伸びない場合、問題は投稿の量や質ではなく、「誰に・どのように届けるか」という設計が欠けていることがほとんどです。まず全体の導線を設計し、その上で発信を行う順番が重要です。

② 「リーチ数」より「リーチの質」が来店を左右する

全国に10万回リーチした投稿より、地元の見込み客5,000人に届いた投稿の方が来店につながります。地域店舗にとって重要なのは、「実際に来店できる人」に情報が届いているかどうかです。

③ 集客をプロに任せることで、本業に集中できる

集客の設計・運用をLocaLinkに委託したことで、オーナーはパンの品質向上と接客に集中できるようになりました。集客に費やしていたリソースが本業に向かうことで、顧客満足度が向上し、リピート率の改善にもつながります。

オーナーの声

支援を経て、オーナーはこう語っています。

「売上が上がったのはもちろん嬉しいのですが、それ以上に『もっと早くお願いすればよかった』という気持ちが正直なところです。ずっと自分でSNSをやっていたけど、何が正解かわからないまま時間だけが過ぎていって。支援を受けてから、お客さんが来てくれる仕組みができたことで、パン作りに集中できるようになりました。あの時間を取り戻したかったですね。」

「もっと早く」このひと言が、集客設計の重要性をあらためて示しています。正しい設計があれば、もっと早く変われた。SNS運用に費やしてきた時間が正しい方向に向いていれば、もっと大きな成果になっていたはずです。

まとめ

Before(支援前)

  • 年商:約4,000万円台
  • 月間売上:約300〜500万円台が続く
  • 閑散期には約250〜300万円台まで落ち込む月もあった
  • Instagramで発信しても新規客が増えない。施策がバラバラで導線が設計されておらず、集客業務に時間を取られ本業が後回しになっていた

施策(2025年1月半ば〜)

  • プロフィール設計
  • ハイライト整備
  • 投稿作成
  • ストーリーズ運用
  • インフルエンサーPR × コラボクーポン企画(2回実施)

After(支援後)

  • 年商:約8,800万円台(前年比約+60%・約+3,500万円)
  • 月間売上:約600〜800万円台に定着
  • 閑散期でも約600万円台を維持し、売上が安定
  • 継続的な成長が続いている

「いいものを作っているのに売れない」という状況の多くは、商品の問題ではありません。集客の設計が整っていないだけです。正しい設計があれば、地方の小さなお店でも、大きな広告費をかけずに売上を大きく動かすことができます。

LocaLinkが実践した「地域集客の設計メソッド」を、地方事業者向けにわかりやすくまとめた資料を無料で配布しています。「自分のお店でも同じことができるのか知りたい」「何から始めればいいかわからない」という方は、ぜひご活用ください。

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