【講演実績】AI活用を事業成長につなげるセミナー|LocaLink代表・小宅が登壇

2026年7月12日に東京・品川でATLiE College(アトリエカレッジ)が開催した「AIで個人が、法人を超える時代へ|ATLiE AIビジネス1day合宿」に、LocaLinkの代表の小宅が講師として登壇しました。
テーマは「AI活用はするのに、事業設計は考えないの? ―AIを使うための、事業設計力を磨いていこうセミナー―」。
AIを使うこと自体を目的にせず、事業の土台をどのように整え、個人の知識や経験をチームやAIが活用できる仕組みに変えていくのか。LocaLinkで実践してきた事業設計をもとにお話ししました。
この記事では、当日の講演内容を順を追ってご紹介します。

目次

AI活用の前に、事業の土台を設計する

生成AIを使えば、文章作成や情報整理、顧客対応など、多くの業務を効率化できるようになりました。
しかし、AIはあくまで手段です。そもそもの事業設計が曖昧なままAIを導入しても、事業の成長につながる仕組みにはなりません。

講演の冒頭では、ATLiE Collegeの参加者へ向けてAI活用の前に考えるべきこととして、次の視点を紹介しました。

  • 誰に、どのような価値を届けるのか
  • 事業のスタート地点とゴールをどこに置くのか
  • ゴールまでに、どのような工程が必要なのか
  • 自分や事業が、どのポジションを取るのか
  • 自分が担う仕事と、チームやAIに任せる仕事をどう分けるのか

最初に行うべきことは、便利なAIツールを探すことではありません。まず事業の全体像を明確にし、その事業を拡張する手段としてAIを組み込むことが重要です。

LocaLinkが実践する2つの事業を紹介

続いて、LocaLinkが取り組む2つの事業を紹介しました。

全国で地域インフルエンサーを育成

LocaLinkでは、地域に特化したInstagramアカウントの構築と、地域インフルエンサーの育成を行っています。
全国各地で地域の魅力を発信するアカウントを立ち上げ、現在は全国100地域以上フォロワー1万人を超える地域インフルエンサーが120名以上所属しています。

地域に絞って発信することで、全国を対象にした発信とは異なるポジションを確立できます。地域住民にとって身近な存在となり、店舗・企業・自治体ともつながりながら、発信を地域での仕事へ発展させることが可能です。

店舗・事業者のSNS集客を支援

もう一つが、地域の店舗や事業者に向けたSNS集客支援です。

アカウントを立ち上げて投稿を制作するだけではなく、支援終了後も店舗側でInstagramを活用できる状態を目指し、アカウント設計から運用の内製化までを支援しています。

講演では、パン店の売上が約3,300万円から約1億2,000万円へ伸びた事例や、住所非公開のカフェ&バーがオープン初月に約400万円を売り上げた事例なども紹介しました。

大切なのは、これらを一部の担当者だけが再現できる成功事例で終わらせないことです。成果につながった支援を分解し、ほかの地域や事業者にも提供できる仕組みへ変えることで、LocaLinkは支援の幅を広げてきました。

個人のノウハウを「再現可能な仕組み」へ変える

では、個人が持つ知識や経験を、どのように事業の仕組みに変えていくのでしょうか。

小宅が講演で伝えたのは、優れた実践者の思考や行動を細かく聞き取り、工程ごとに分解する方法です。

地域アカウントの育成事業をつくる際には、実際にアカウントを成長させたメンバーを2泊3日の合宿へ招き、日々どのように考え、何を基準に判断しているのかを徹底的にヒアリングしました。

その内容を文字に起こしてAIへ読み込ませ、次のような工程で整理していきました。

  1. 実践者の経験や判断基準を聞き取る
  2. ヒアリング内容を文字に起こす
  3. AIを活用して、テーマや工程ごとに分類する
  4. 情報が不足している項目を見つける
  5. 不足している内容を改めてヒアリングする
  6. 教材やマニュアルとして蓄積する

ここで重要なのは、AIがゼロからノウハウを生み出したわけではないという点です。
成果を出している人の知識や経験を人が引き出し、AIを使って整理する。そうして初めて、ほかの人も実践できる形へ変わります。

最初から完璧な教材をつくらなくてもよい

講座やスクールを始めようとすると、最初からすべての教材を完成させなければならないと考えがちです。
しかし小宅は、まず必要な項目と実践の順番を明確にできれば、講座をスタートしてもよいと話しました。
受講生から質問を受けたら、その場で回答し、回答内容を教材として残します。また、項目ごとにセミナーや勉強会を開催し、その内容も蓄積します。

実際の受講生がつまずいた部分には、新たな解説や事例を追加する。このサイクルを繰り返すことで、教材は実践に即した内容へ育っていきます。

LocaLinkの地域インフルエンサー育成でも、最初から現在の教材が完成していたわけではありません。約2年をかけて、質問や改善点を一つずつ反映してきました。

その結果、初期の受講生100名のうち90名が、ゼロからフォロワー1万人を達成。個人の感覚だけに頼らず、成果までの道筋を分解して伝えることで、高い再現性につながっています。

スタートとゴールの間を細かく分解する

講座やサービスを設計するときには、「どのような人が参加し、終了時にどのような状態になっているのか」を決める必要があります。

例えば、地域インフルエンサー育成では、ゼロからアカウントを立ち上げ、フォロワー1万人を目指し、地域で活躍できる状態になることをゴールとして設定しています。

そのゴールまでに必要な項目は、次のように細分化されています。

  • アカウントのコンセプト設計
  • 投稿内容の企画
  • 撮影・編集
  • 投稿後の分析と改善
  • フォロワーを増やした先のマネタイズ
  • 店舗・企業・自治体への提案方法

受講生は教材に沿って実践し、運営側は週次で進捗を確認します。

担当者が毎回ゼロから教えるのではなく、つまずいている項目に合った教材や方法を案内する。これにより、運営側の負担を抑えながら受講生がゴールへ進める仕組みをつくっています。

個人向け講座の仕組みを法人支援にも応用

講演の後半では、講座事業で培った設計方法を、店舗・事業者への支援に応用していることも紹介しました。

LocaLinkでは、複数の店舗を支援するなかで繰り返し発生した業務を整理しています。

  • 初回ヒアリングで確認する内容
  • アカウント構築の手順
  • 投稿の企画・撮影・編集方法
  • お客様へ送るメッセージ
  • よく寄せられる質問と回答
  • 支援の進捗を確認するチェック項目
  • 運用を店舗へ引き継ぐまでの流れ

最初から現在の形があったのではありません。

小宅自身が約20店舗の支援に入り、「同じ説明をしている」「同じ質問を受けている」と気づいた内容を一つずつ整理。その後も100社以上の支援を通じて、想定問答や支援フローを改善してきました。

作業を細かく分け、担当者が確認するチェックリストを用意することで、支援の進捗を一覧で把握できます。遅れている項目や問題が起きているやり取りだけを確認すればよくなり、すべての業務に代表が直接入らなくても、支援品質を保てるようになります。

AI化は「想定問答」を蓄積してから

顧客対応を効率化するため、最初からAIチャットボットをつくろうとするケースもあります。
しかし、AIへ渡す情報が不足していれば、自社の方針や顧客に合わない回答が生まれます。

小宅は、AI化する前に、まず人が実務を経験し、次の情報を蓄積することが必要だと説明しました。

  • お客様からどのような質問を受けるのか
  • その質問にどのように回答するのか
  • 何を基準に判断しているのか
  • どの順番で対応するのか
  • うまくいかなかったときに、どのように改善するのか

こうした想定問答を十分に用意したうえでAIへ読み込ませることで、自社の支援方針に合った顧客対応ができるようになります。

AIが事業の仕組みをつくるのではなく、人がつくり、磨いてきた仕組みをAIによって加速させる

これが、今回のセミナーでお伝えした大きなポイントです。

「優秀な人を探す」前に、誰もが動ける仕組みをつくる

業務を任せられる人が見つからないとき、つい「優秀な外注先がいない」「自分がやった方が早い」と考えてしまいます。

しかし、業務の手順や判断基準が整理されていなければ、引き継いだ人は何を基準に動けばよいのか分かりません。
クライアントワークでは、業務を工程ごとに分解してマニュアルをつくり、チームがその流れに沿って動ける状態にする。そのうえで、マニュアルや過去の対応データをAIに読み込ませ、必要な場面で活用します。

高い技術を持つ一人を探すのではなく、一定のスキルを持つメンバーが成果を出せる仕組みをつくることが、事業を拡大するうえで重要です。

LocaLinkでは、この仕組みによって、地域アカウント育成と店舗支援に代表自身が使う時間を、合わせて月10時間程度まで抑えています。
最初から短時間で運営できたわけではありません。代表自身が実務に入り、約1〜2年をかけて業務を整理し続けた結果、チームやAIへ任せられる状態が生まれました。

仕組み化によって、人に向き合う時間を生み出す

業務の分解やAI活用と聞くと、効率だけを求める冷たい仕組みのように感じるかもしれません。
しかし、仕組み化の目的は、人を介さなくすることではありません。

繰り返し発生する説明や確認作業を、教材・マニュアル・AIへ任せることで、現場には余白が生まれます。その時間を使って、お客様の思いや悩みをくみ取り、本当に必要な提案を考えられるようになります。

当日は、普段からLocaLinkのチームと仕事をする方からも、次のような声が寄せられました。

  • 仕組みが整っているため、現場のメンバーが安心して動ける
  • 基本業務に追われず、お客様の思いに丁寧に寄り添える
  • 誰が担当しても、支援の品質を保ちやすい

誰でも対応できる業務は仕組みに任せ、人にしかできない仕事へ時間とエネルギーを使う。それが、LocaLinkが目指す事業設計です。

AI時代に選ばれるために必要な「信頼」

登壇後の対談では、AIがさらに発達する5年後、10年後の働き方についても意見を交わしました。

AIによって、多くの人が同じようなサービスやコンテンツをつくれる時代になるからこそ、最後に選ばれるためには、次のような人としての積み重ねが重要になります。

  • これまでどのような仕事をしてきたのか
  • 一貫してどのような行動を続けてきたのか
  • 「この人なら任せたい」と思ってもらえる信頼があるか
  • どのような理念や思いで事業に取り組んでいるのか

最新のAI情報を追うことだけを目的にせず、自分や事業の情報を蓄積しながら、人との信頼関係を築き続けること。それが、AI時代に事業を続けていくうえで、より大切になると小宅は語りました。

目的に合わせた講演・研修を実施します

今回、ATLiE Collegeでお話ししたAI活用と事業設計に加え、LocaLinkでは、全国各地での実践事例をもとにした講演・セミナーを行っています。

対応可能なテーマの一例は、次のとおりです。

  • 地域ビジネスにおけるSNSマーケティング
  • 地域特化型Instagramアカウントの設計・運用
  • 地域インフルエンサーを活用した集客・PR
  • 店舗の魅力を届けるSNS発信
  • SNSを活用した地域活性化
  • 自治体と地域インフルエンサーの連携
  • 個人の知識やノウハウを事業化する方法
  • 属人化を防ぐ業務の仕組み化・パッケージ化
  • AIを活用するための事業設計

講演形式のほか、参加者が実際に手を動かす研修やワークショップにも対応可能です。

企業の社内研修、自治体・商工団体による事業者向けセミナー、教育機関での授業、地域活性化に関する勉強会など、参加者や開催目的に合わせて内容をご提案します。

講演・セミナーのご依頼を受け付けています

LocaLinkでは、企業・自治体・商工団体・教育機関・各種コミュニティなどからの、講演・セミナー・研修のご依頼を承っています。

例えば、次のようなご要望をご相談いただけます。

  • 地域の事業者にSNSの活用方法を学んでもらいたい
  • 地域インフルエンサーとの連携について知りたい
  • AIを導入したいが、先に事業や業務を整理したい
  • 属人化している業務を、チームで再現できるようにしたい
  • 実践事例を交えた、具体的な研修を実施したい

講演内容や開催形式、所要時間、ご予算など、ご希望に合わせて調整可能です。

LocaLinkが全国各地で積み重ねてきた事例をもとに、参加者が次の行動へ移せる、実践的な内容をお届けします。ご依頼・ご相談は【CONTACT/お問い合わせ】より、お気軽にお問い合わせください。

CONTACT お問い合わせ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次